創立20周年 記念講演会

創立20周年シンポジウム

はじめに

(公財)世界人権問題研究センター 名誉理事長
京都大学名誉教授 上田 正昭

 平成6年の11月22日、当時の文部省による、全国的な研究財団として世界人権問題研究センターが正式に認可され、同年の12月1日にオープンして、平成26年には創立二十周年を迎えました。そこで同年11月10日に、京都商工会議所講堂で創立二十周年の式典を執行し、山田啓二京都府知事・門川大作京都市長・京都府商工会議所立石義雄会頭の祝辞を拝受し、千玄室裏千家前家元からはメッセージをいただきました。
 そして私の「人権文化の輝く世紀をめざして」の記念講演のあと、明石康元国連事務次長を中心に、安藤所長・中西寛京都大学院教授による「国際社会における日本のあり方」のシンポジウムが有意義に開催されました。一昨年の秋から体調をくずし、気力で理事長をつとめてきましたが、式典のおりには大谷實先生に理事長職をひきついでいただくことを内定しており、平成27年の3月末日をもって理事長を退任することを決意しておりましたので、創立二十周年の式典には、感慨無量の想いがありました。
 研究センターの当初は第1部国際的人権保障体制の研究、第2部同和問題の研究、第3部定住外国人の人権問題の研究、第4部女性の人権問題の研究の4部門でしたが、あらたに第5部人権教育の理論と方法の研究の部門が設けられ、5部門による共同研究が積みあげられてきました。安藤仁介所長のもと専任・客員・嘱託研究員は、その成果を公開シンポジウム、『人権問題研究叢書』などで公にし、人権大学講座・人権ガイドの養成や紫野高校をはじめとする高校への出前講座・福知山市ほかの出張講演など、研究ばかりでなく、人権の啓発活動にもつとめてきました。
 本書は創立二十周年の記念講演・シンポジウムを中心にまとめています。二十周年を画期として、大谷實新理事長・安藤仁介所長を中心に、公益財団法人である当センターがますます充実し、発展することを期待します。

平成27年9月吉日

次第

日時: 2014年11月10日月曜日 午後1時30分~5時10分
場所: 京都商工会議所講堂

記念式典
 主催者挨拶 研究センター理事長(当時) 上田 正昭
 来賓祝辞 京都府知事 山田 啓二
 京都市長 門川大作
 京都商工会議所会頭 立石義雄
 メッセージ 茶道裏千家十五代・前家元 千 玄室

感謝状贈呈

記念講演
『人権文化の輝く世紀をめざして』京都大学名誉教授 上田 正昭 研究センター理事長(当時)

シンポジウム
『国際社会における日本のあり方』基調講演 元国連事務次長 明石 康

パネルディスカッション
 明石 康(元国連事務次長)
 中西 寛(京都大学大学院法学研究科教授)
 安藤 仁介(研究センター所長・京都大学名誉教授)

講演録

講演会・シンポジウムの講演・シンポジウムの内容につきましては、パンフレット(PDF)の内容をご覧下さい。



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